良い文章を書くために必要不可欠な唯一の条件

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ブログをはじめてから文章を書くことのたいへんさを日々感じています。
 
『重箱のすみ』(金井美恵子)をパラパラと見ていたら、「文章を書くことの困難」と題された文章が目にとまりました。800字程度の短いエッセイなので全文を引用したいところですが、そうもいかないので文中で書かれてることをまとめます。気になる方は、古本で探すとか図書館で探すとかしてみてください。
 
エッセイの中で金井さんが多少なりとも良い文章を書くために推奨しているのは、
  • 「自分がどういうタイプの文章が嫌いなのか、それをまずはっきりと認識する」
  • どういう文章が下手で駄目なのかを知るには、どういう文章がいいものであるか知る必要があるので、なるたけ多くの文章を読む
の2点です。
 
しかし、たくさん文章を読めば良い文章が書けるかというと、そういうわけではなく、結局のところ、
 
いい文章を書くために必要不可欠な唯一の条件はと言うと、これは個人的な見解にすぎないのですが、芸術的センスを持っているということ
 
だそうです。
 
涙目になりそう。
 
やはり、なにごとも行きつくところセンスですよね…。
金井美恵子さんの書いたものを読んでいると、そのあたりのことはヒシヒシと感じます(世の中にはこんなに文才のある人が…)。
 
芸術的センスあふれるプロの文章を読みたい人、書くことの苦しみに日々悶えている人は金井美恵子さんの著作を読むことをおすすめします(書くことの困難を実感してる人が金井さんの文書に接したら余計に書けなくなりそうですが)。
 
良い文章を書くためには芸術的センスが必要ですが、文章を書き続ける(上手い下手は別として)には、自分の文章の駄目さ加減を無視する図太い神経が必要なのだと思います。